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2007年11月15日 (木)

旧北陸道をポタリング(1)今庄宿から木ノ芽峠へ

古代から街道として多くの人々が行き来した「旧北陸道」は、近江(滋賀県)から越前(福井県)に入り、「敦賀」から南条山地にある「木ノ芽峠」を越えて「府中」(越前市)を経て、さらに北上して加賀(石川県)へと続く道です。

今回は南条山地の懐に抱かれた「今庄宿」から「木ノ芽峠」へ向かう約12キロのコースをご紹介しましょう。

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Imazyousyuku1 「今庄宿」は福井県南越前町今庄地区(旧今庄町今庄)にあり、街の中心部にはJR北陸本線の「今庄駅」があります。
また、北陸本線を挟んで反対側には国道365号線が通り、「南越前町今庄住民センター」や「今庄サイクリングターミナル」があります。

Imajyoueki11 さて、「今庄駅」前から西に延びる商店街の坂道を上ると「旧北陸道」と交わり、ここを左折して旧街道を南へ向かいます。


宿場町は旧街道に沿って南北に弧を描くように続いています。
宿場の中心部には本陣跡地や宿屋跡が残り、昔の宿場の面影を感じることができます。

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旧街道の右手に松尾芭蕉が「奥の細道」に取り上げている「燧ヶ城(ひうちがじょう)跡」がある小高い山が迫り、JR北陸本線に突き当たる三叉路を右に曲がって山沿いに旧街道を進んでいきます。

やがて家並みが途絶えて「鹿蒜川」」に行き当たります。



Bunseinomitisirube2 ここには、戦国武将「柴田勝家」が整備したと言われる「栃ノ木峠」を越えて「余呉・木之本」に向かう「北国街道」と山沿いを進んで「木ノ芽峠」から「敦賀」に向かう「旧北陸道」の分岐を示す「文政の道しるべ」が建っていました。しかし、現在は道路拡張のために標柱を残して「北国街道」側の橋手前付近に移動されています。



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ここから旧北陸道は山沿いの道を「鹿蒜川」と並んで西へ向かいます。

Kaeruzinzya1_2 「文政の道しるべ」から約500m進むと「コラツの清水」と呼ばれる清水があり、さらに進んでいくと延喜式にも記された古社「鹿蒜神社」が鎮座する「旧鹿蒜」(南今庄)地区に着きます。(今庄から約2キロ)


Kaeruitiriduka1 集落を抜けて行くと左手に「鹿蒜一里塚」跡が見えてきます。





Simosindou2 さらに進むと「新道」地区に入り、「北陸トンネル」が開通する前まで北陸本線が走っていた県道207を渡って「下新道」集落に入ります。

旧街道は県道を挟んで逆S字に緩やかにカーブしながら「下新庄」・「上新庄」と集落を抜けて県道を横切り、北に方向を変えて「二ツ屋」地区に向かいます。

なお、県道207号はさらに西に向かい、「大桐」集落を抜けて「山中」地区に至り、「山中トンネル」を抜けて日本海に面した「杉津」に達します。

この間、旧北陸本線の駅跡やスイッチバックを行った信号所跡地などがあります。
また、県道沿いには「古代北陸道」が在ったとされ、「山中トンネル」手前の左手に伸びる林道を約500m上った左手の谷には古代北陸道「山中峠」へ続く沢沿いの道が残っています。
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Futatuya2_2 「旧北陸道」は「二ツ屋」集落(道沿いの公園にトイレと水飲み場あり・今庄から約5キロ)から山沿いの緩やかな坂道を進んでいきます。

約1.5キロぐらい上った林道の左手に「二ッ屋一里塚」跡を示す標柱現れ、やがて杉林に覆われた「旧二ッ屋宿」跡に至ります。

「旧二ッ屋宿」は藩境にある「木ノ芽峠」手前の宿場として関所が置かれ、現在は宿場と同様に跡地を示す標柱と石垣のみが杉林の中に残っています。
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Img_5602 「旧二ッ屋宿」跡を過ぎると
Z字の坂を上り、約2キロで「今庄365スキー場」のリフトがある谷に行き着きます。

途中、「名号塔」や「中部北陸自然歩道」の案内地図看板があります。
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Img_5603 谷は左右二つの谷に分かれ、リフト乗り場の近くにある矢印看板に従って舗装された急坂の林道が延びる左の谷の右手麓から荒れた小道に入り、谷の上にある「言奈地蔵」手前の「笠取峠」へ向かって上っていきます。(ここから約300mは自転車を押して登るか、或いは林道の急坂を登ることになります)

途中、山上を通る林道を横切ると「笠取峠」の案内看板があります。
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Kasatoritouge2 「笠取峠」付近はスキー場として開発されていて、頭上をスキー用のリフトが通っています。




スキー場を横切って「言奈地蔵」へ向かう道は未舗装ですが整備されていて、200mぐらい進むと地蔵堂が見えてきます。
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「言奈地蔵」から500mぐらい進むと「木ノ芽峠」にある「前川家」の萱葺きの家が見えてきます。

「木ノ芽峠」にある「前川家」は古い歴史のある民家で、一般の峠の茶屋とは違って藩の監視所的な役割を果たしたほかに大名などの身分の高い方々が休憩した場所だったようです。
現在も代々続いた当主が家を守っておられている一般民家ですので勝手に家に入らないように注意しましょう。(飼い犬が吠えるので要注意)
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参考距離(約12キロ)
今庄駅・・2キロ・・文政の道しるべ・・1.5キロ・・鹿蒜神社・・2・5キロ・・上新道・・2・5キロ・・旧二ッ屋宿・・3キロ・・第4リフト・・0.5キロ・・笠取峠・・0.2キロ・・言奈地蔵・・0.5キロ・・木ノ芽峠



「木ノ芽峠」からは

1 整備された林道を通って365スキー場(温泉あり)へ下り、国道365号線に出て「板取」・「孫谷」を経て出発地の「今庄」へ戻るコース(約10キロ)

2 「木ノ芽峠」下を通る「木ノ芽峠トンネル」を抜けて国道467号線を進んで「敦賀」へ向かうコース(約16キロ)

3 国道365号から「栃ノ木峠」を越えて滋賀県境から「木之本」へ抜けるコース(栃ノ木峠まで9キロ・木之本まで30キロ)

4 「木ノ芽峠」から続く「旧北陸道」の荒れた下り坂の山道を約2キロ下りて「木ノ芽峠」を越え、旧街道を「新保宿」・「葉原」を経て「越坂」の峠を越えて「樫曲」そして「敦賀」へ至るコース(約15キロ)

など多彩なコースが考えられます。

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