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2009年11月14日 (土)

旧北陸道をポタリング(2) 武生から今庄宿へ

Nec_0107 「丹南ふれあい自転車道」(丹南ふれあいスポーツレクリェーションロード)は、南条山地から福井平野に向かって南北に開けた谷間に沿って流れる「日野川」の河川敷や堤防上を通っています。
この谷間は古代より「越」の国へ入る交通の要所として、現在まで「北陸道」が通っています。


Img_4297_2 今回は、江戸時代に整備された「近世の北陸道」を「府中」と呼ばれた越前市中心部から南へ向かい、「今庄宿」(南越前町今庄)までの約17キロのコースをご紹介しましょう。



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1img_3192 越前市の中心商店街にある古社「総社」鳥居前の旧北陸道を南に向かって出発します。




少し先の交差点をかぎ形に左そして右に曲がて国道365号に入り、多くの「刃物」の製造卸問屋の古めかしい看板を眺めながら大通りを南に進むと「日野山」の拝願所でもあった「神明神社」に行き着きます。
現在は社殿裏から民家の屋根越しに少しだけ日野山を見ることができます。
江戸時代の俳人「松尾芭蕉」は「東北地方」からの帰路「敦賀」に向かう為に北陸道を通り、「ひなが嶽(日野山)」を拝して次の句を発句しました。
「あすの月 雨占なはん ひなが嶽」

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神社前から少し狭くなった道をさらに南へ進むと変形の五差路に突き当たり、左手にある横断歩道を渡って細い古い路地に入ります。
この路地が当時からの旧北陸道です。
路地の奥にはJR北陸線を渡る歩道橋があり、さらに進むと旧道は途切れて広い新しい道に出ます。
ここを右に曲がって、広い道を真っ直ぐ進むと狭い旧道につながり、この旧道を通って国道365号の下を潜ると「松森一里塚跡」に出ます。
(総社から約2.5キロ)
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Img_9092 「一里塚」から約100メートル進むと旧北陸道が途切れて国道365号に合流します。
ここから国道を約1キロ南へ進み、左手に「サークルk」がある「富士見ヶ丘交差点」から右斜めに入る旧北陸道を進むと「今宿」に到着します。



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Img_9095 「今宿」は新しく造られた宿場で、中世の北陸道はもっと西側の山麓を通った言われています。現在は民家が建ち並び、あまり宿場の面影を見ることができません。



「今宿」を抜けて水田地帯を進むと「一里塚跡」の碑があって「脇本宿」が見えてきます。
一里塚跡の先にある三叉路を右に入ると古社「大塩八幡宮」があります。
この神社には源平合戦の頃から戦勝祈願のために武将が立ち寄ったと言われ、室町時代に造られた大型拝殿が残っています。
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Img_9104 さて、次の「脇本宿」は「湧く元」と言われ、良質の湧き水が出る休憩地だったと言われています。
この宿場には脇本陣「中山家」と「道元禅師」の記念碑があります。
(松森から約5キロ)


「脇本宿」を過ぎると古寺「妙泰寺」や「JR南条駅」がある大道地区や「鶯の関」を通って「鯖波宿」に至ります。
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「鯖波宿」は古代の駅「淑羅(シラギ又はシクラ)」があったと言われ、古くから栄えた宿場ですが、現在は本陣「倉橋家」は移築されてしまって空き地になっています。
近年まで集落南端の「白山神社」がある山麓の東側を回り込むように旧北陸道が通っていましたが、現在は「白山神社」下の小さい歩道用トンネルを抜けて未舗装の道を山沿いに進みます。
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なお、舗装された道を走るのであれば、来た道を戻って集落の北側の陸橋を渡り、国道365号を南へ向って下さい。


Img_9111 さて、道の両脇に製材所がある地点で踏切りを渡ると旧北陸道は一旦途切れて国道365号に出ます。
右折して国道を進み、「JR湯尾駅」前を過ぎると北陸高速道「今庄インター」が見えてきます。
このインター入口手前で右斜めに入る道に進むと「湯尾宿」に達します。
(脇本から約6キロ)



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「湯尾宿」に入ると宿場南側山上にある「湯尾峠」目指して真っすぐ道を進んで「湯尾神社」前を通って坂道を行くと自然歩道案内看板があります。
さらに山に沿って坂道を進むと峠の入口に着きます。
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山麓入口から徒歩で約15分登ると「湯尾峠」に着きます。
「湯尾峠」の茶屋跡には芭蕉の句碑と古い休憩所があります。
また、西側山腹には疱瘡除けにご利益のある「孫嫡子神社」があり、この神社の護符は関西地区で疱瘡除けに売られていたそうです。
芭蕉はこの神社を題材にして次の句を発句しました。
「月に名を 包みかねてや いもの神」
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Yunoutouge44 さて、この峠を南へ下ると「今庄宿」に着きますが、自転車では峠入口手前の交差点から旧北陸線廃線跡の道路を進んでトンネルを抜けて「今庄宿」に向かいます。
トンネルを通って少し行くと国道365号に達し、右折して国道を少し行くと左手に学校と右手に踏切りある交差点に着きます。
ここを右折して踏切りを渡ると「湯尾峠」から続く旧北陸道に合流して、目的地の「今庄宿」に入ります。


残念ながら宿場にあった本陣はなくなり公園となっていますが、今も宿場の雰囲気を色濃く残す町並みが続き、宿屋跡や江戸時代から続く造り酒屋などが残っています。
(湯尾から約4キロ・総社から約17キロ)
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Imazyoutaminaru2 なお、今庄サイクリングターミナルは「JR今庄駅」の東側、国道365号沿いの「今庄総合事務所」隣にあります。


参考図書
福井県史(福井県)
武生市史(武生市)
福井県の歴史(山川出版社)
福井県の歴史散歩(山川出版社)

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コメント

初めまして。
色々なブログからここへたどり着きました。
来月福井市へ転勤の辞令がでて、このたび転居することになりました。
こちらのブログでは福井県のポタリングなどご紹介されていますが、福井市から海まで(福井港?)
は自転車でポタることは可能ですか?
アドバイス頂けたら幸いです。
また、遊びにこさしていただきますね。

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