継体天皇の宮跡をめぐる旅(5)
今回は継体天皇の最後の宮跡、「磐余玉穂宮」についてご紹介しましょう。
「磐余玉穂宮」(いわれたまほのみや)は西暦526年(513年という説もある)に弟国宮から遷宮した宮跡です。
この宮は天香具山の東、約1キロにある奈良県桜井市池之内付近と推定されています。具体的には池之内地区の小高い丘の上にある稚桜神社から北西に約300mのところにある「おやしき」と地元で呼ばれている丘付近が候補地に上げられています。
一説には、この池之内地区に「磐余池」と呼ばれていた池があり、この池の周辺には用明天皇や履中天皇、清寧天皇の宮も作られたと言われています。
また、県道15号桜井明日香吉野線を挟んで反対側の阿部地区には継体天皇のお妃として「古事記」の中に書かれている阿部之波延比売(あべのはえひめ)の出身氏「安倍氏」の氏寺、「安倍寺跡」や日本三大文殊の一つ「安倍文殊院」があります。
その他、半径4キロ以内には三輪山付近の巻向遺跡や明日香村内の遺跡、橿原市の藤原京跡など数多くの遺跡や史跡があります。
交通アクセス
JR桜井線香具山駅から約1.5キロ、桜井駅2キロ
近鉄大阪線大福駅から約1.2キロ、桜井駅2キロ
バスは桜井駅から明日香村方面、安倍小学校前下車、徒歩15分
車の場合
天理インターから国道169号を桜井市・明日香村方面へ、桜井市内から県道15号桜井明日香吉野線の安倍小学校前の交差点を右折して池之内地区内細い道路を進み、農業大学校を過ぎて約300mの所に稚桜神社
国道24号から橿原市方面へ、橿原市内から国道165号で桜井市へ
下記の地図を参考にしてください。
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