継体天皇の系譜をめぐる旅(5) 羽咋市
石川県羽咋市は能登半島の西側、金沢市と輪島市との中間に在り、羽咋市から東に七尾市まで延びる地溝帯「邑智(おうち)平野」沿いにはたくさんの古墳群が点在しています。
羽咋市は継体天皇の母「振姫」の祖先と言われる「垂仁天皇」の子「磐衝別命(いわつきわけのみこと)」によって平定されたと言われ、街の中心部に「磐衝別命」とその子「磐城別(いわきわけ)」の墓と伝えられる古墳とこれに隣接して二人を祀る「羽咋神社」があります。
日本書紀に拠れば、「磐衝別命」は「三尾氏」の祖と書かれています。また、「磐城別」の妹「水歯郎媛(みずはのいらつめ)」は景行天皇のお妃となり皇女を産んだと書かれています。
「羽咋神社」周辺には「磐衝別命」の親族の墓や伝承に基づく「塚」が点在して「羽咋七塚」と言われています。
では、「羽咋七塚」をご紹介しましょう。
1大塚 「磐衝別命」の墓 2大谷塚 「磐城別命」の墓
3水犬塚 「3匹の犬と怪鳥の墓」
この地域荒らし回っていた怪鳥を「磐衝別命」が退治して射落とした怪鳥の羽を犬がくわえて来たところ。
これに因み「はくい」の名が付けられた。
4宝塚
「磐衝別命」が亡くなった時に宝物を埋めた 5媛塚
「磐衝別命」のお妃の墓 6剣塚
「磐衝別命の剣を埋めた所」 7痛子塚 「王女の墓」
母の病気を嘆いて亡くなった王女の墓
以上が「羽咋七塚」と言われているものです。 なお、羽咋市にある「気多大社」は駅から北へ約3キロにある寺家地区にあります。
「羽咋七塚」の所在地は「痛子塚」だけが駅の東側(駅裏約300m付近)にありますがその他は「JR羽咋駅」から西へ約300mにある「羽咋神社」周辺にあります。
1 大塚 2 大谷塚
3 水犬塚 4 宝塚
5 姫塚 6 剣塚
7 痛子塚
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