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2007年2月20日 (火)

継体天皇外伝  佐山姫と薄墨桜

福井県越前市粟田部地域には千五百年前に「樟葉宮」で即位した第26代「継体天皇」に関わる「美しい姫」と「薄墨桜」の伝承が残っています。

地名の「粟田部」は「男大迹王(継体天皇)の民」を表す「男大迹(をほど)の部」から由来すると言われています。

Awatabe15 越前国の寺社や古跡について書かれた江戸時代の書籍「帰雁記」には、「佐山」という地には青年皇子「男大迹王(のちの継体天皇)」の御所があり、この地にあった「佐山寺」は「男大迹王」が愛した美しい娘「佐山姫」の菩提所だと言うような話が書かれています。

また、ある伝承では「男大迹王」はこの地にあった桜を好んで大切にしていましたが、思いがけず即位する事になり、都に向かわれるときに妃の「玉照姫」に「形見」としてこの桜の木を贈りました。
いつしか人々はこの桜を「形見の花」と呼ぶようになり、俗世に染まるのを恐れて谷の奥に植え替えられました。
そして時が経つにつれて花の色が薄くなったので「薄墨の桜」と言うようになったと言い伝わっています。これが現在の「三里山」中腹にある「薄墨桜」だそうです。


ここで「薄墨桜」に会いに行くルートをご紹介しましょう。

Awatabe12 「三里山(行司岳)」の麓にある「岡太神社」或いは「佐山姫公園」の駐車場から境内或いは園内を抜けて5分ぐらい歩きます。




Awatabe13 「岡太神社」に隣接した桜の名所「花筺(かきょう)公園」に着きます。





Awatabe14 (公園の案内地図が設置されていますからコースを確認してください。)
公園内の遊歩道をさらに登り「琴弾山展望台」(徒歩10分・駐車場有り)に到着します。



Awatabe41 ここから階段状の細い山道を登っていきます。





Awatabe16_1 (山道は未舗装でぬかるんでいる所もあります。ハイヒールなどは禁物です。)




Awatabe17 展望台から15分程行くと「孫桜」と言われる古木の桜に着きます。





Awatabe42 さらに階段状の山道を5分程登ると小さな展望台が見えてきます。目的地はすぐそこです。
一端、「薄墨桜」の下の山道を通り、山腹にある小さな展望台に向かいます。


Awatabe18 「展望台」からはゆっくりと急峻な山腹にそそり立つ「薄墨桜」を眺めることが出来ます。




なお、桜の開花時期には交通規制が実施され非常に混雑します。通常は「花筺(かきょう)公園」から徒歩30分ぐらいで到達しますが1時間ぐらい掛かるときもありますのでご注意ください。(上記写真は2月20日現在のものです。)

所在地については下記の地図をご参照ください。

「花筺(かきょう)公園」
北陸自動車道武生インターから車で約10分

バス
福井鉄道 南越線 和紙の里行き
「JR武生駅前」バス停より「花筺公園口」下車
徒歩5分

Awatabeazimano22

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