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2007年2月 2日 (金)

2月4日 継体天皇即位1500年の記念日

2007年2月4日は第26代継体天皇が507年に「樟葉宮(くずはのみや)」で即位した日にあたります。
(現在の暦に直すと西暦507年3月5日だそうですが。)

古代の正史「日本書紀」によれば、

継体元年二月辛卯朔甲午(旧暦 507年2月4日)
大伴金村大連がひざまずいて、天子の璽符(みしるし)の「鏡」と「剣」を奉って拝礼しました。
男大迹命(をほどのみこと)は「自分は力不足なので他の賢者を選んでほしい。」と辞退されました。
大伴金村大連は地に伏してお願いしました。
男大迹命は西に向かって3回、南に向かって2回、辞譲の礼を繰り返しました。
大連たちは口をそろえて、「命の他には適任者はいません。どうか、お聞き届けください。」と嘆願しました。
男大迹命は「すべての者が願うので在れば、聞き届けない訳にはいかない。」と言われて、璽符(みしるし)を受け取られて即位しました。
という即位式の様子を記しています。

即位式については、中国から伝えられた即位形式が行われ、即位に際して三回辞退する辞譲の礼を行ったようです。。
また、天皇の即位に必要な「三種の神器」は、この時代にはまだ整っていなかったようです。

Kuzuha21_3 今から1500年前に即位式が行われた「樟葉宮」は現在の大阪府枚方市楠葉丘2丁目にある「交野(かたの)天神社」内の森の中にある「貴船神社」付近とされています。



枚方市周辺には継体天皇に関する史跡が多くあります。

Imasirozukakanban11_1 高槻市
継体天皇の本当の陵墓とされる
「今城塚古墳」があります。


Ootachausuyama11_1 茨木市
宮内庁が指定している継体天皇陵墓
「太田茶臼山古墳」があります。



Tutukinomiyasekihi1_1 京田辺市
継体天皇の二番目の宮跡「筒城宮跡」
同志社大学田辺キャンパス内に石碑があります。
(正門で見学許可が必要です。)
近くに候補地の「観音寺」もあります。

Otokunizi1_1 長岡京市
継体天皇の三番目の宮跡「弟国宮跡」
候補地「乙訓寺」があります。




所在地の詳細については「カテゴリー」の項目「近畿地区」をクリックして目的の記事をご覧ください。

なお、枚方市では2007年2月4日日曜日に継体天皇に関する歴史フォーラムなどが開催されます。
詳しくは枚方市のホームページをご覧ください

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