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2007年3月23日 (金)

継体天皇の失われた石棺

10imasirozuka48_1 今から1500年前に第26代天皇として即位した「継体天皇」の本当の陵墓と言われる「今城塚古墳」の第10次調査により、古墳にあった石室とその中の石棺は1596年に起きた「伏見大地震」以前に石室と石棺が失われていた可能性が大きいことが解って来ました。


10imasirozuka42_1 これまでの「今城塚古墳」の調査により3種類の異なった石棺に使われたであろう石片が発見されています。
このことから古墳には3つの石棺が納められていたのではないかと言われています。
この石片は熊本産の「馬門石(まかどいし)」と二上山産の「二上山白石」、そして播磨産の「竜山石(たつやまいし)」の三種類です。

10imasirozuka43_1 この中で「継体天皇」の石棺にふさわしい石材は九州熊本産の「馬門石」、またの名を「阿蘇ピンク石」だと言われています。
この石材は熊本県宇土市網津町馬門地区から産出される石だそうです。

この「馬門石」が使用されていると推定される例として

野神古墳棺(岡山県長船町)
長持山古墳棺(大阪府藤井寺市林)
金屋の石仏下の棺(奈良県桜井市金屋)
兜塚古墳棺(奈良県桜井市浅古)
東乗鞍古墳奥棺(奈良県天理市乙木町)
円山古墳棺(滋賀県野洲市)
甲山古墳棺(滋賀県野洲市)
植山古墳西石室(奈良県橿原市五条野町)

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(写真は滋賀県野洲市甲山古墳)

などがあり、九州から瀬戸内海を渡って持ってこられたようです。

Tennouzihaireiisi11 また、変わったものでは大阪市天王寺区にある聖徳太子ゆかりの天王寺南大門近くにある「熊野権現拝礼石(大阪市天王寺区)」も「馬門石」だそうです。



お知らせ

継体天皇の故郷、滋賀県高島市安曇川町「藤樹の里文芸会館」にて来る3月25日日曜日午後2時から「謎の大王 継体天皇を探る」と題して、水谷千秋先生を招いて講演会が開催されます。
くわしくは、高島市教育委員会までお問い合わせ下さい。

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